受験算数の基本となる考え方を問うているいい問題。私ならこう考えました。
■ 算数の問題 ■
ブログを見ていたら、どうやら小学校中学年向けの公開模試の問題でこのような出題があったそうです。
とっても算数の基本となる考え方を問うているいい問題なので紹介します。
【問題】
大人なら、即座に方程式
(αー1)+2=2×{(αー6)+2}でα=9と出したいところですが
これはあくまで算数です。
算数で解くなら、イの横の長さを①とします。
受験算数の基本となる和差算の問題でした。
算数の基本はそろえて、比べることです。
片方が一方の2倍となっているのであれば、そろえてみて差も同じ長さになっていればいいことから求めることができます。
この問題は、和差算の考え方で終わらせてはもったいないですね。
1問から学べることを突き詰める。
回りくどいかもしれませんが、こんな考え方もできます。
(別解)
(イの縦)×2+(イの横)×2となっていればアの縦+横の長さの和は2倍にります。なのであえてイの縦を1cmけずってアの縦が2倍になるようにすれば、アの横の長さがイの横の長さの2倍になればいいことを利用しています。
これは21=3×2+3×5=3×(2+5)のように左辺が3の倍数であれば右辺は3の倍数の和になることを利用しています。数の問題などでよく使う考え方です。